医学論文解説 〜Toshi's Lab ジャーナルクラブ報告

第3回「発現細胞によって炎症を促進したり抑制したりする受容体」

今回の論文は米国サイエンス誌より免疫のお話です。
獲得免疫細胞(Th1細胞)で炎症を終わらせる作用の受容体(Tim-3)が、自然免疫細胞(樹状細胞、マクロファージ)では炎症を起こす作用の受容体として働くということでした。

脳の多発性硬化症では病変部周囲にこの受容体を発現する自然免疫細胞が集まっていて、多発性硬化症のモデルマウス(EAEマウス)でこの受容体を刺激すると症状が悪化するということでした。

創薬のターゲットとして魅力的ですが、発現する細胞によって逆の作用がおこるので、どのような制御がなされているのか今後の分子レベルの解析結果が待たれます。
(文献:Science. 2007 Nov 16;318(5853):1141-3)

要約:Toshi's Lab ジャーナルクラブ 藤井 亮爾

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