メッセージ フロム Dr.Toshi

Vol.5 自然

今回はちょっとだけ格調高くはじめます。量子学のエースの一人でありノーベル物理学賞受賞者であり、かつ分子生物学の産みの親でもあるシュレーディンガーが自分たちが創り出した量子学に対する反証的命題を提出しました。それが、「シュレーディンガーの猫」と呼ばれているモデルです。

「シュレーディンガーの猫」
すなわち、簡単に説明すると、50%の確立でおきる原子核の崩壊とそれに伴う有毒ガス発生装置のスイッチオンにより同じ箱の中に閉じ込めらてれている猫は50%の確立で死んでしまう(残酷ですが、あくまでモデルとしてです)。詳細は省きますが、量子学的には箱を開ける前まで猫は死んでいる猫と生きている猫が半々存在するということになります。若しくは今流行のパラレルワールドにより説明されます。





頭のいい天才たちの議論は奥深すぎて理解できないことばかりですが、猫からすればその生死は箱を開ける前から決まっていますよね?!

僕らが対象としている学問は医学・生物学です。自然がこの地球が誕生して以来営々と作り出して来た素晴らしい生命体の仕組みを解き、病気という恒常性が崩れた状態の原因を探し、治療法を探索すること。それはもしかしたら発見や発明のようなものではなく、偶々、自然が用意していた現象に気付かしていただいているだけなのかもしれません。きっと大腸菌もねずみも(僕らも)DNAを意識しなくとも生きてきたはずですから。

なぜ、今このようなことを書いたかといいますと、私たちはシノビオリンという遺伝子を発見し、リウマチの原因となるかもしれないことを報告しました。そして、シノビオリンの阻害剤はリウマチの治療薬になると信じて最先端の科学の粋を活用し研究を続けて参りました。が、最近、ある種の食品になんと同様の活性が隠されていることを“発見”しました。自然のもつ奥深さに改めて感謝と畏敬の念をもったからなのです。

Dr.Toshi
2008年1月

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